実央について(エトランゼシリーズ感想)

 

こないだ初めて『海辺のエトランゼ』に連なるエトランゼシリーズを読んだ。

 

いや、なんていうかすごい作品ですね…

 

ここに感想を置いておきます。

この文章はたぶんマンガ読まないと全然わかんないと思います。

(実央に自分を重ねてしまってどうしようもなくて書いています。無理な人は読まないでください。)

 

 

わたしは母親が数年前に死んでからずっと抱えているものがあるのですが、それがつらくもあり愛おしくもあるんですよね。

 

この作品はその部分を丁寧に描いているなあ、と思います。

 

エトランゼシリーズで描かれるテーマ

海辺のエトランゼはもう冒頭からえぐってくる。

表紙からは考えられないぐらい重くてびっくりした。

 

わたしにとってマンガやアニメでの「母親の死」って基本軽くて、「母親の死」自体に焦点をあてている作品ってあまりないように思うんです。

 

例えば『コードギアス反逆のルルーシュ』では、主人公ルルーシュの母親が死んだことになっていますが、この作品で描かれるのはその「母親の死」という問題をどう乗り越え生きていくのかではなくそれをどうバネにしてどう“反逆”していくか、なんです。

つまりルルーシュの物語において「母親の死」は行動の動機づけの要素のひとつなんですよね。作品における「母親の死」の比重はわりと軽いんです。

 

で、エトランゼでは実央と駿が一緒に生きていく話です。つまり二人がどう生きていくかが描かれています。

そして生きていくうえで人は問題を抱えることがあります。

駿にとっての大きな問題は「同性を好きになってしまうこと」、そして実央にとっての大きな問題は「母親が死んでしまったこと」

 

この作品はそれを二人はどう乗り越え生きていくかを描く作品なのかな、とわたしは思います。

 

つまり作品における「母親の死」の比重が重いし、「母親の死」に向き合っていくんですよね。

 

 

実央と「母親の死」

・遺影

実央の「母親の死」に対するアプローチとして最初に描かれるのは遺影への挨拶です。

・海を見る実央

実央の「母親の死」に対するアプローチで最初にわたしをえぐったのはこれです。

この行動、母親が死んだという現実からの逃避であり当時のひとりぼっちの実央を描写しているんですよね

ひとりぼっちだって思ってる時ってひとりになりたい…

 

・「気安く慰めてほしくない」

えぐりポイントその2。

「あなたにわかるわけないじゃん、ほっといて」ですよね…

でも実央のような人間には「共感してくれる人」ではなく「救ってくれる人」が必要だと思います。

 

わたしには「救ってくれる人」はいなかったのですが、誰かに分けることで少し大丈夫になりました。ありがとう輪るピングドラム

 

・小さいころお母さんとよく来た場所

実央が駿を連れていく。

 

『海辺のエトランゼ』

・母親の墓参り

わたしはつい最近行けるようになりました

墓参りって「死と向き合う儀式」だと思うんですけどわたしは母親がしんだと思ってなかったので無理だったんですよね。

 

実央は母親の死と向き合っている。

 

・「人は死んじゃったらもう会えないんだよ」

そうだね。

 

・幼いころ母親と海辺で遊んだ夢

この夢を見ていること、それで泣くことを実央は駿に話さないんですよね

(夢の内容を覚えてないとしても)

 

いつか話せるようになったらこのマンガは完結する気がする

 

それとこのあとでもっとえぐい夢がでる。

 

・「ひとりが寂しくて それを言い当てられたのが悔しくて怒っちゃったけど」

そうだね。

 

 

『春風のエトランゼ』

・若いままの母親が夢に出て今の実央に「今度の誕生日なに食べたい?」と聞く夢

これえぐいんですよ…実央にとっての母親はずっとあの姿なんです。

もうずっと変わることはないすがた

 

 

 

ちょっとマンガ読み返してたらつらくなってきたのでいったん辞めます